鍛錬
健康診断などというものは、極力受けないようにしようと思っていたのだが、夫の会社では配偶者健康診断なる親切な企画を催している。
さすがに年を重ねてくると、年に一度くらいは健康診断も悪くはないかという気になってくるので、良くしたものである。
つまり、それだけ自分の健康に自信が無くなったと言うことでしょうか…。
で、おとなしくいろんな検査をした結果、まぁ「運動して下さいね」と去年も言われたことを言われ、事なきを得た(?)のですが、今週、もっと深刻な事態に直面することになりました。
近所の友人の家に、アメリカからの男子交換留学生・17歳がステイしている。
その家の高校生の息子と一緒に、毎日通学しているらしいのだが、今週は折しも期末テストである。
当然ながら日本語のテストなので、留学生の彼には無理、ということで、テスト期間中は学校に来なくてもいい(というより、来ないように)と言われたらしい。
それはいいのだけれど、友人は仕事も持っているため、テスト中毎日、放置しておくのもいかがなものかということで、1日、お子守(笑)を頼まれた。
日本語はほとんど喋れないので、しょうがないなぁ、まぁいいか、松本城にでも連れて行こう、ということにした。
松本城は、壁が真っ黒なので、別名・烏城。国宝です。
ところがこのお城、昔のまま残っているので、当然エレベーターなんぞありません。
恐ろしく急な、幅の狭い階段を、えっちらおっちら上って行くのであります。
でもまぁ、ヨークミンスターの塔みたいに、延々と続く螺旋階段でもないし、壁には矢や鉄砲を撃つ小窓(矢狭間・鉄砲狭間といいます。もちろんガラスなどナシ。)から涼しい風が吹き渡り(冬はこれが、凍るほど寒いのですが)、天守まで上ると見晴らしも良く、なかなか気持ちがいい。
と、機嫌良くお城に上り、写真なども撮り、怪しい英語を駆使して通じたんだか通じていないんだかわからない説明をし、その後、美ヶ原にドライブと無事にお子守が出来た。
問題は翌朝、足が痛くて階段が下りられない。
手すりを使って、ひぃひぃ言いながら下りる。
これぞまさしく筋肉痛であります。
それにしても、あの程度のお城くらいで筋肉痛になるとは…。
いかに普段、運動していないかがわかるというもの。
私の筋肉、退化の一方です。
健康診断の結果なんかより、こっちの方がずっとショックでした。
でも、年を取ると、筋肉痛も次の日すぐに出ないとか言うので、まだ翌朝ちゃんと痛くなったことは救いかしら?
なんか、こんなことを慰めにしているとは、全く以てナサケナイ。
いくらなんでも少しは鍛錬した方がいいかも?と、お医者さんの言葉以上に効いた。
身をもって体験したことって、クスリになるのね。。。
でもきっと、そう思うのは、痛い間だけに違いない(笑)。
by cssucre2 | 2007-07-01 01:00 | 生活 | Comments(0)