Aim high
恵方巻と鰯と豆さん食べて、正しい節分を過ごしましたよー。
そして明日は立春。
寒さの厳しい松本では、名ばかりの春ということが多いですが、今日はちょっと暖かかったね〜。
信州に住んで知ったことは、春の到来が本当に嬉しく感じること。
『冬来りなば春遠からじ』という言葉は、子どもの頃からしばしば目にしていたけれど、イマイチ意味がピンと来ていなかった。
冬が来たら春がもうすぐって? なんで?? という感じでした。
でもね〜、ここの寒い寒い冬の真ん中にいると、本当に春が待たれます。冬が来る前から、春を待ちたくなります。今ならわかる(笑)。
さて明日はIADC認定試験が、ここ松本で行われます。
去年の暮れまでにセミナーを終えた生徒さんたちが、この1ヶ月、懸命に練習を積んで来ました。
本当にみんな、頑張ってきましたよ〜。
セミナーを受けた当初はね、うんうん、できる!って思うのですが、やっているうちにどんどん、目指すところが高くなってくる。
やればやるほど、なんだかこれじゃダメだ!と思って、落ち込んだりするのです。
それはね、自分のレベルがどんどん上がっているから。
最初は、可愛いクッキーができただけで、わぁ!カワイイ!うれしい〜‼︎と感激するのですが、上手になってくると、もっともっと!と思うんですよね。
それと同時に、見る目も肥えてきて、ますます求めるものも高くなってきます。
アイシングの状態を見極め、ベストな調整をする。
私は、これがすべてだと思っています。
ここが上手くできれば、もうほとんど成功したようなもの。ただ、これができるようになるには経験の蓄積しかありません。
習うだけでマスターできれば楽チンなんですが、なかなかそうはいかない。一にも二にも練習あるのみです。
IADCの認定試験は、筆記テストと実技テストがあります。そしてその他に、規定と自由の2種類の課題を提出していただきます。
筆記テストは、自分でセミナーを開くのに必要な知識を、きちんと覚えているかどうか。テキストに頼らないで説明できるよう、筆記の合格ボーダーラインは敢えて高く設定しています。
実技テストは、試験会場で実際に、設問通りの作業をします。
普段は上手にできる人も緊張で手が震えたり、上がってしまって実力が発揮できないこともあります。実際に、提出課題は言うことないくらいに上手に出来ていたのに、緊張してしまって残念な結果になってしまった方もいます。
そういう場合、我々本部講師も本当に残念だ、勿体ないと思いながら、泣く泣く不合格にします。
厳しいようですが、講師として活動していくときに、人前で注視の中で、普段通りの作業が出来なくては困ります。
自由課題は、自分でオリジナルテーマを決め、規定のケースに入るだけのクッキーを作ります。
クッキーの数、使うテクニックを指定しますので、それに沿ってセットを構成していただきます。
規定課題は、サンプルと同じように作ります。
テクニックもデザインも、細かく指定されていますので、全く同じに、しかもきれいに作るのが大変です。
試験の中で、この規定課題が、実は一番難しいかもしれません。
試験は、総合得点ではなく、この4課題をすべてクリアしてはじめて合格が得られます。
万一不合格になってしまっても、セミナー受講後の2年間は何度でも受験できますので、次は出来なかったところを強化して、またトライすればいいわけです。
試験後は本部講師全員で、細かいところまで意見を戦わせて、合否を決定しています。実際、合否判定は本当にしんどい。
出来るならば、全員合格して貰いたいです。
セミナーから試験対策レッスンまで、講師の方も真剣に指導します。時には、厳しすぎるかなと思うようなことまで言って、こんなんじゃ嫌われちゃうなぁと反省することも多々(^_^;)。
それでも、心を鬼にして厳しくするのは、これをきっかけに何かを得て貰いたいから。
それが何か?は、それぞれの人によって違うと思いますが、高い目標に向かって頑張ることは、人生において決して無駄ではないと思うのです。
その最中は本当に苦しくてしんどくて、なんでこんなこと始めちゃったんだろう?と思ったり、もう辞めちゃうか!と思うこともあるかもしれません。
私は山登りはしませんし、しようとも思いませんが、きっと登山と似ているだろうなと感じています。
目標のクリアは、きっと登頂と同じなのよ。
私も未だ、道の途中です。
岐路を間違えたり、迷ったりしながらですが、一歩ずつ歩いています。
遅くてもいい。ゆっくりでいい。止まらなければきっと、いつかどこかに到着するかもしれないと思いながら、歩いています。
明日、試験を受ける皆さんも、寒い中を歩いていることでしょう。
この寒い冬を耐えて、百花繚乱の春が迎えられますように。
きっと春は、もうすぐそこまで来ています。
by cssucre2 | 2017-02-03 22:01 | IADC | Comments(0)