今年も洋菓子協会コンクールが、無事に終わりました。
これが終わるとなんとなく、また新たな一年が始まる。。という気がします。
気持ちの中では、ひとつの節目かなぁ。
今年は、直前1ヶ月レッスンできなかった分、いろんな心配をしていたのですが、私が思っていたよりずっと、生徒さんたちはちゃあんと仕上げてくれました。
いや、もしかしたら私はいなくても全然大丈夫?(^_^;)と、今度は別の意味で心配になってきた(笑)。
シュクルからは、8名出品して、5名が入賞しました! おめでとう~!
惜しくも入賞できなかった方も、ホントによく頑張って、いい作品が出来たと思います。
では、会場で並んでいた順に、右から行きます!
まずはアキコさん。
実を言うと、今回の作品に関しては相談だけで、一度もレッスンしませんでした。というか、うまく日程が取れなくて、レッスンが出来なかった!
パンジーをモチーフに、シュガーフラワーとブラッシュエンブロイダリーのケーキです。トップの部分にはシュガーベールも使っています。
たくさんのブラッシュエンブロイダリーは大変だったと思いますし、とてもきれいに出来ています。
お花の方は、まだちょっと課題を残していたようですが、動きもあり、ひらひらしたパンジーの感じが良く出ていると思います。
今回は、銀賞を受賞しました!
カオリさんの作品です。
大きなメインケーキと、傍にちょこんと添えられたサテライトケーキのセットです。
ピンクのお花を主体に、カラー、デザインとも良くまとまっています。
カオリさんは、一昨年ウィルトンクラスを受講しました。
今年、初めての出品です。
しかも、4ヶ月間
ウィルトンクラスで学んだテクニックを生かして、ひとりで作り上げました。
大きなケーキを作り上げるには集中力もいりますし、わからないこともいっぱい出てきますが、本当によく頑張った!
ウィルトンクラスだけで、ここまで作れるってすごいです。
今回の出品をきっかけに、意欲が出てきたみたいなので、私も楽しみです。
圧巻のお花は、ミエコさんの作品です。
元々お花関係のお仕事を長くしていらしたので、お花のアレンジはお手の物。ただ、生花と違ってシュガーのお花は壊れやすいので、そこが大変だったようです。
会場では、この花々の迫力に、来場者からため息が漏れました。
ミエコさんは、シュガークラスの経験も少しありますが、今年ウィルトンを修了して、ウィルトンクラスで習ったお花を中心に作りました。
大好きなピンクのお花なので、作っていて楽しかったことと思います。
初めての出品でしたが、銀賞受賞でした!
こちらは、長野県コンクールが始まってから皆勤賞のユウコゃんの作品。
今年でもう8回目になります。
ユウコちゃん自身も、学生から社会人になり、そして今は二人の子どものママになりました。
ファブリックワーク、リボンインサーション、エクステンション、スモッキングと、いろんなテクニックを使っています。
お仕事をしながらの制作期間中、子どもたちが熱を出したりと大変だったようです。
搬入ギリギリまで頑張っていて、会場で待っていた私はハラハラ(^_^;)。ホントに焦りました。
続けるって大変なことです。
環境や状況も変わって、思うように制作できないときも頑張っている様子を見ると、心から応援したくなります。
明るいブルーのケーキはヒトミちゃんの作です。
ヒトミちゃんはいろいろ忙しくなって、ここ数年お休みしていたのですが、今年またカムバックです。
それぞれに時間が取れなくなって、お稽古に来られなくなってしまうことは多々あります。
でもそのままシュガークラフトをやめてしまわないで、こうしてまた何年後かに戻ってきてくれるととても嬉しいです。
たくさんのお花と、サイドのブラッシュエンブロイダリー。こつこつと作り上げました。
これを機会にまた、時間を見つけてレッスンに来てくれるそうです。私も頑張って、続けていなくちゃね。
このケーキは、銅賞を受賞しました。
そして、ミキコちゃんの作品。
ミキコちゃんも今年はレッスンできなかったのですが、可愛いデザインでまとめました。
ケーキの間のピラー(柱)が、すこし低かったかなぁ。
こういう段ケーキは、大きさと高さを決めるセオリーがあるのですが、丸いケーキは設計図を描くときの実際のサイズと、見た目に少しズレが出るので、なかなか難しいものです。
でも、レースの花弁をあしらったバラや葉っぱ、くしゅくしゅと布を寄せたようなお花と、女子の好きなものがたくさん!
見えにくいですが、サイドはエクステンションです。
とても可愛いケーキで、今回は銀賞と、全出品作の中から来場者人気投票の第1位を獲得しました!
胡蝶蘭がゴージャスなケーキは、ナオミさんの作品です。
演劇が大好きなナオミさんは、ミュージカルのエリザベートからインスピレーションを得て、今回のケーキをデザインしました。
髪飾りのモチーフになったダイヤスターをあしらって、なかなかうまくイメージを作り上げられたと思います。
上から2段目のレースワークは、細かいアイシングの絞りを頑張りました。
胡蝶蘭も、悩みながらうまくアレンジできたと思います。
ところどころにうまくシュガーベールも組み合わせて、エリザベートのイメージを存分に表現できたケーキです。
最後は、アキちゃんの作品。
アキちゃんはここ数年、しっかりと自分のイメージを固めて、ケーキをデザインできるようになりました。
今年は和風のモチーフを使って、菊のお花、水引、つまみ細工、細かい柄の全面パイピングです。
菊は花弁も葉っぱも細くて、作っている間も、アレンジで組み合わせていくときも、とても壊れやすいです。
組んでいるときに、花や葉が折れる度に心も折れるよぉ。。。と泣いていましたが、本当にきれいに仕上がりました。
本人は、作りたかった水引があまり目立たなかったと反省していましたが、真ん中のお花がそうです。
審査員評価もとても高かったと、お褒めの言葉をいただきました。
今回は、金賞の中から選ばれるビッグタイトルの、東御市長賞を受賞しました。
今年のコンクールを終わって感じることは、生徒さんたちみんな、本当によく頑張ったなぁという一言に尽きます。
コンクール作品は、お手伝いすることも出来ないし、細かい部分のデザインも本人のイメージを大切にしながらアドバイスするのですが、悩むことも多いです。
何を作ればいいのかわからない、という時を経て、だんだん自分の作りたいもの、好きなカラーやデザインが固まってきます。
身の回りにある様々なものからイメージを膨らませて、ひとつずつモチーフを考えて、そしてその形をどうやって具現化するのか考えていきます。
どうすれば描いているイメージに近づくか、一緒に考えながら私も、このツールを使えばどう?とか、このテクニックがいいんじゃない?とか提案したり、実際にそのパーツ練習をします。
シュガークラフトは細かい仕事で、乾かしたりにも時間が掛かりますので、練習したことをこつこつとお家で作り上げていきます。
想像以上に時間の掛かる作業なので、おそらく途中で泣きたくなったり、挫折しそうになることもあったでしょう。私にも覚えがあります。
でもみんな、自分の力をを精一杯出して、ひとつの作品に集結しました。
その過程は、何ものにも変えがたいものだと思っています。
コンクールのうちの2日間、生徒さんにお手伝いいただいて、私もシュガーのデモンストレーションをしました。
私が始めた頃を思えば、シュガークラフトの認知度は、比べものにならないほど高くなりました。
でもまだまだ県内では珍しく、初めてご覧になる方も多いですので、布教、もとい(笑)普及活動のためにもね。
シュガーペーストのご試食もして頂きながら、今年は物語をテーマにしたケーキを、各日1台ずつ作りました。
1日目はシンデレラ~。
やっぱりシンデレラといえば、ブルーのケーキでしょ。ということで、必然的?にピンクのバラ。
こないだ、庭に咲いてくれた薔薇を真似てみたのですが、ちょっと違っちゃったなぁ。
ガラスの靴は~、透明は無理なので、ラメでキラキラに。
この靴、長さが2cmくらいなんです。見えないのなんのって(笑)。でもちゃんとハイヒールよ。
会場の天窓から陽がさんさんと差し込み、最終日搬出してきたら、ピンクの馬車はすっかり色が抜けていました(^_^;)。
最初はもうょっとピンクだったーー。ピンクだと思ってみてください。
そして2日目は赤ずきんちゃん。
私的に一番難しかったのは、オオカミです。
だいたいオオカミの詳細なんて知らないので、最初雰囲気で作ってみたらイヌだかなんだか。。。(^_^;)。
しっぽを大きくしたらキツネに見えてきたので、こりゃいかん!と牙を付けてみたり、舌を出してみたり。だいたい動物は苦手かも-。
赤ずきんちゃんには、おばあちゃんのお見舞いの花束と、リンゴの籠を添えたのですが、ギャラリーの小学生女子に、「籠にはお肉が入っているんだよ~」と突っ込まれた!
そ、そうだったのか。。。ちゃんと話を調べてなかったよ。ツメが甘かった!(笑)
物語モチーフは、イメージがハッキリしているのでデザインしやすいですね。
でも、不思議の国のアリスとか白雪姫とかは、ディズニーのキャラクターイメージが強すぎて、そちらに引っ張られます。シンデレラのブルーもそうかも-。
そう考えると、ディズニーってすごい。
ディズニーのデザインが、そのキャラクターのプロトタイプになっているなんてね。刷り込みって怖いわ-。
ディズニーに負けないアリスを作ってみたいけれど、そしたらアリスに見えないかもね?
さて、コンクールも終わったし、ちょっと一段落。。。のはずですが、またいろんな企画が待っています。
忙しいのは大変だけれど、楽しくもあります。
今できることを、精一杯やらなくちゃね。
また何か新しいことをやりたいなぁ。