長野県洋菓子協会コンクール2015
6月はね、東京に行って(シュガー仲間のお勉強会)、洋菓子協会のコンクールがあって、名古屋に行って(IADC認定式)、ラッピング講習会に行った日の夜、コンペの表彰式&懇親会があって、その翌日からまた東京に2日間行って(ウィルトンのセミナー)、帰った翌日から大阪に行ったの(法事)。
ね~、ほらー、ブログを更新できなかったはずだよ。(と、自分の落ち度を正当化する私。。。)
とまぁ、そんなこんなでワチャワチャな6月だったわけですが、6月のメインイベントはやっぱりコンクールです。
今年はシュクルからは、6名の生徒さんが出品しました。
今年はABC順で行くよ~!
まずはアキちゃんの作品から。
アキちゃんは今年はデザインソースも早くからたくさん集め、イメージもきちんと固まっていましたので、比較的スムースに進みました。
今年は、シンメトリーデザインとオーバーパイピングを取り入れて、少しクラシックな感じのデザインに仕上げました。
難関だったのはトップのドーム。
ハート型4つを組み合わせて、自身の手で削り出した台の上で乾かしたのですが、外すときにあえなく崩壊。。。。
本番で使ったのは2つめに作ったものです。これが案外、時間が掛かるのよ。
絞りもたくさんで大変でしたが、よく頑張りました。
今回は、銀賞をいただきました!
2番目は、アキコさんの作品です。
ダブルの、ブリッジレス(端っこが宙に浮いている)エクステンションワークがメインの美しいケーキです。
エクステンションワークは時間の掛かる作業でして、当初予定していたトップオーナメントが間に合わなかったことと、お花が少なかったことが悔やまれます。
でも、時間のない中よく頑張って、アキコさんらしいフェミニンなケーキになりました。
お花の数は少なかったですが、とてもきれいに出来ていたと思います。
トップはガゼボを作る予定だったので、いつか作ってリベンジしましょうね~。
次回の楽しみが出来ました。
こちらはミキコちゃんの作品。
エクステンションとストリングワークを駆使した大作です。
細かい絞りとたくさんのお花。膨大な時間が掛かったことと思います。よく頑張りました。
絞りもよく揃うようになったし、お花の使い方がとても上手になりました。
ミキコちゃんは本当に努力家で、そしてその努力は決して裏切らないなぁと、彼女を見ていて感じます。
この作品は、長野県洋菓子協会会長賞と金賞のダブル受賞に輝きました。
そして、ナオミさんの作品。
ナオミさんは初めての参加ですが、普段はお仕事でウエディングケーキを作っています。
シュガーベールをダイナミックに使った、サイズの大きなケーキですが、普段大きなケーキを作り慣れているだけあって、うまくこなして仕上げました。
まだまだ粗削りな部分はありますが、イメージの組み立てなどはとても上手なので、これから先が楽しみです。
今回は銅賞をいただきました!
にゃんこの可愛いケーキは、サナエさんの作品です。
サナエさんはウィルトンクラスの生徒さんで、今回初めての出品です。
ウィルトンメソッドはケーキデコレーティングのクラスですが、シュガークラフトに通じる部分が大きく、ウィルトンで習ったテクニックを使って、おうちでひとりですべて作り上げました。
コンクールというと、すごい大作を作らなくては!みたいに思いがちですが、それぞれの持っている技術を使って作ることこそが大事だと、私は思っています。
参加するうちに少しずつスキルアップしていくことが重要なので、小さな作品からでも出品することは素晴らしいことです。
そしてね、コンペに向かって作り上げるというのは、なかなか楽しいものなのよ。辛くも苦しくもありますけれどね(笑)。
サナエさんは今回初めてそれを味わって、その醍醐味にちょっとはまったみたいですよ~。今後が楽しみです。
そして最後はユウコちゃんの作品。
一番若いけれど、1回目から皆勤で参加しています。
学生だった頃から、今は二人の子供のママになりました。
毎年のテーマが、ユウコちゃんの今を表現していて、見ていて楽しいです。
今年は二人のお子ちゃんのおもちゃ箱みたいな可愛い作品になりました。
搬入出も子供たちを連れて、頑張っていました。
大変だけれど、後になれば一番いいときかも知れません。
可愛いクマちゃんは、見に来て下さった方たちに大人気でした。
今年は協会主催で、お子様向けにロールケーキとマジパンの体験コーナーがありました。
そのせいか子供たちがたくさん! 見て下さる方もたくさん!
私も会場内で2日間、生徒さんにお手伝いして貰って、シュガークラフトのデモンストレーションをしました。
実際に、どんなふうに作られているのか、一般にはまだまだ認知度の低いシュガークラフト
1日目に作ったケーキ。
イメージソースは、キャス・キッドソンのティーバッグパッケージ(笑)。
ちょっと赤いリボンが大きすぎました。
ボンヤリしたイメージはあったのですが、ぶっつけ本番で、限られた道具のみで人前で作るというのは、実際にはなかなか難しいものです。やってみて初めてわかったよ。。。
このケーキを作っていたら、小学生ガールズがかぶりつきでずーっと見てくれていまして、見ながらいろいろお話をしてくれるの。
「将来ねぇ、ケーキ屋さんになろうか~、お医者さんになろうか~、散髪屋さんになろうか~、迷ってるの~」
職業のバラエティが豊かすぎるんですけれど、それがまたいいところで。
ホントに楽しくて可愛い。
ねー、ケーキ屋さんになってよ~。おばちゃん、いや、彼女たちからすればオバアチャンか?!(^_^;)、一緒に出来るのを楽しみにしてるよ~。
…って、生きてるかな?! 私。それまで頑張るかぁ。
そして2日目はこれ。
ずーっと前に、師匠であり友であるシュガーバフの喜代美先生に教わったウサコを作りました。
前日ぶっつけ本番はダメだと学習したので、ウサコを前夜に1つ作ってみたら、すっかり作り方を忘れてた!(おい) 喜代美ちゃん、不出来な弟子でごめん。。。
これを作っていたら、年配のおじさまがやってきて、「パティシエさんかい?」とお聞きになる。
御髪がグレーの男性まで「パティシエ」なんて言葉をすらっと口の端に上せるなんて、恐るべし朝ドラ効果。
私が、「まぁそんなようなものです」と答えると、「希ちゃんとどっちが上だい?」。
「うーん、年は私の方がずっと上です」と言うと、へぇ~というお顔で、
「何年やってるの?」
思わず本気で、「そ、そんなこと答えられませんっ」と言っちゃったよ(^_^;)。
あのねぇ、実を言うとですねぇ、この6月でシュクルは、なんと30周年を迎えました。
「シュクル」という名前で教室をスタートしたのが、1985年の6月。
なんてことでしょう。それから30年だよ。
30年って、生まれたばかりの子供が立派なオトナになり、若者がトシヨリになるくらいの年月だよ。ああ、恐ろしや。
そんなに経ったわりに、私の中身は大して成長していませんが(まぁ横幅は成長したわね)、こうして続けてこられたのも、いらしてくださった数え切れないくらいのたくさんの生徒さんたちと、支えてくれた周りの方々、そして家族のお陰だと感謝しています。
4名でスタートした当初の生徒さんたちのお陰で、今の私があると思っています。
そして、20年以上ずっと通い続けてくださっている何人もの生徒さんたち。私にとってはもう、生徒さん以上の存在です。
本当に本当にありがとう。皆さんのお力添えがあって、いつの間にか今まで続けてこられました。
これから先、何年続けて行かれるかはわかりませんが、うちの生徒さんには、今年85歳になるパンを教えていらっしゃる方がいます。
彼女のように元気で、その年まで続けられるかは自信がありませんが(ほら、私は根性ナシだからさ)、目標は高く持たなくちゃね。お手本にして頑張っていこうと思っています。
まずの目標は、もう少しマメなブログ更新だよ。
相変わらず低い目標だわ。反省。。。トホホです。
by cssucre2 | 2015-07-01 23:52 | Work | Comments(0)