あっと言う間の夏
夏掛けでは寒くて耐えられず、羽布団を出しました。
ふかふかぬくぬく、これって8月じゃないよなぁ。
ちょっと更新が滞っているという自覚はあったのですが、開いてみると1ヶ月ぶり。
自分でもびっくりです。
お盆に家族が集まったりしたので、ちょっとバタバタしたり、いろいろ楽しかったり、旅行のアルバムを作ったりしているうちに、夏は過ぎようとしています。
久しぶりにアルバム作りをしたら、なんと60ページにもなってしまい、それにもびっくりでしたが、もっと驚いたことは、このアルバムに少なくとも100枚以上はスクラップブッキング用のペーパーを使ったはずなのに、全く減った感じがない…。
一体うちには、どれほど紙があるんだ?と、少し反省しました。
しばらく紙は買いません。
宣言しておかないと、買ってしまいそうなので(笑)。

すごーく久しぶりに、自家消費のためにチョコレートケーキを作りました。
自家消費って、なんかどこか気が緩む(笑)。
とりあえず、クリームてんこ盛りです。
たくさん食べてくれる人がいるって、嬉しいことだね。

ちょっと秋の気配がしてきているので、和の香りのお菓子を。
なぜ、秋=和なんだ?とか聞かないでください。
単にイメージよ。イメージ(笑)。
黒ごまたっぷりの型抜きクッキーですが、型は和風の抜き型を。
左から、扇面、千鳥、瓢。
他に、小判と三味胴という型もあります。
三味胴ってのは、正方形のちょっと膨らんだような形。
三味線の胴の部分の形、なんだそうです。

こちらは、あずきスポンジに抹茶クリームの完全?和スウィーツ。
完全って何だ?!
でも、香り付けはブランデーを使っています。
小豆とブランデーって、合うのよねー。
ぽってりとまぁるく、クリームを絞ってみました。
名前は「若草山」だよ。
今週の月曜日(22日)に、私のシュガークラフトの恩師である、稲田和子先生が亡くなられました。
まだ、シュガークラフトが日本で全く認知されていない時代からイギリスに渡って、国内での普及に努められた第一人者です。
20年前、初めて恵比寿の先生のスタジオに伺ったときのことを、今も鮮明に憶えています。
先生には、たくさんたくさん、いろんな事を教わりました。
昔は厳しい先生で、よく叱られましたし、怒らせてしまったこともありました。
でも、叱られても怒らせても、しばらく経つと何事もなかったように接してくださるので、私も言いたいことを言って、我が儘し放題だった気がします。
イギリスにもアメリカにもご一緒しました。
お茶目なところもある方で、ラスベガスのコンベンションに参加したときはホテルが違ったのですが、深夜突然部屋に電話があり、「今、あなたのホテルのフロントにいるから、カジノを付き合って頂戴!」などと言われます。
私がビデオポーカーでお茶を濁そうとしていたら、「あら、私はテーブルゲームをやりたいのよ」と宣い、ブラックジャックがなかなか終わらず真夜中にタクシーで送り届けたりもしました。
ここ数年はなかなかお目に掛かる機会がなく、でもこの6月にもフェイスブックでメッセージを下さったときに、なんだかちょっと先生らしくない気弱なことを書かれていたので、あー、お電話しなくちゃー、と思っていたのに、ついついそのままになってしまいました…。
今週はシュガーのレッスンが多く、昨日は松本調理師製菓師専門学校さんでクラスをさせていただいたのですが、若い生徒さんたちに説明をしながら、
「先生、こうして若い人たちが、シュガーを学びたがってくれてますよー。」
と、心の中で報告をしていました。
生徒さんたちに先生のお話をしたときに、こうして今、私がシュガーのお稽古をしていられるのも、先生が基礎を手ほどきしてくださったお陰だと思うと、不覚にも涙ぐんでしまった。。。
家庭や子供を持ちつつ、今の仕事をしていた私に、先生も同じように子育てをしながら勉強を続けて来たときのことなど話してくれ、励まし続けてくださいました。
あの頃、どれほど力になったか知れません。
今週は、いろんな事を思い出しては悲しくなってしまって元気がなかったのですが、こんなことではまた叱られます。
元気を出して、一生懸命お稽古しなければ。
先生、今まで本当にありがとうございました。
先生の行動力、バイタリティ、旺盛な好奇心、そして笑顔。
決して決していつまでも忘れません。
私も頑張ります。なので見ていてね。
そんなことを思いながらの、夏の終わりです。
by cssucre2 | 2011-08-25 21:28 | 雑感 | Comments(0)