こんにちは!
松本市のシュガークラフトとケーキデコレーティングの教室、ケーキスタジオシュクルです。
最近のお菓子は、カラフルになりましたよね〜。
SNSでは、色とりどりの可愛いデコレーションで賑わっています。
そんなケーキやクッキーのデコレーションに欠かせないのが、色素です。
色素さえあれば、アイシングもクリームも可愛いカラーに色づけが出来る!
もちろん、真っ白な白一色のデコレーションも素敵ですが、イベント時なんかにはやはり、その時々のテーマカラーを使いたくなりますよね。
でも、色づけして、デコレーションして、眺めてみたら……
うーん、なんか違う……
ってこと、ありませんか?
それは、カラーがきちんと揃っていないからだったり、自分の思っているトーンじゃなかったりするせいだったりします。
そして、色付けしている間に、色の迷子になってしまう……。
今日は赤い色を付けよう!
と思って始めても、赤にもいろんな赤があります。
最初付けた色は、思っていたのと少し違う。
じゃあ、ちょっと他の色を足してみようかな?
とミックスしているうちに、だんだん自分が当初考えていた色がわからなくなってくる。
そんな経験はありませんか?
色って、実はちゃんと法則があります。
それを理解していると、迷うことがなく、自分の目指している色を作ることが出来ます。
食品に使う色素は『食用色素』ですが、これは厚労省に認可されているものしか食べ物に入れられません。
国内で製造している食用色素と謳っているものは、きちんと認可が取れているものです。
輸入品に関しては、認可の取れているものといないものがあります。
海外で食用だからといって、日本国内で使用できるわけではありません。
それは、日本と外国では、使用して良い色素について見解が違うからです。
そしてどの国も、それぞれの法律で定めています。
時々、
「日本で使ってもいい色は、海外では認められていない。日本の法律は、添加物について甘い!」
というような記事を見かけますが、それは違います。
実際、食用色素として認可されている数を見ると、各国そう大きくは違いません。
むしろ日本は少なめ?と思ったりもします。
何故そんなふうな記事になるかといいますと、食品輸出の際の、海外との比較参考資料として、日本国内生産の色素一覧が省庁から出ています。
それを見ると、国内OKの色素がいくつか、海外ではNGとされています。
つまり、日本で認可されている色素の中には、外国ではNGのものがあるわけです。
そこを見て、日本は甘い!というような理解を持つ方もいるかもしれません。
ところがその反対に、海外ではOKなのに、日本でNGのものもあります。
国内でのリストは、『ポジティブリスト』といいまして、使用可能なもののみが掲載されます。
ダメなものをピックアップしたリストは『ネガティブリスト』と呼ばれますが、これは記載されていなければ使用できるということになります。
食品に使用するプラスティック器具・容器について、2020年にポジティブリスト制度が導入されました。
プラスティックだから、きれいに洗って消毒すれば大丈夫だろう、というのは間違いです。
合成樹脂であるプラ製品は、いろんなものから作られ、中には人体に良くないものもあります。
それらをきちんと峻別するための制度が、ポジティブリスト制度です。
粘土型でクッキーを作るとか、絵画用の筆をデコレーションに使うとかね、ダメなんですよ。
製品に含まれる(かも知れない)有害物質が溶出することもありますので、必ず食品専用のものを使ってくださいね。
そんなわけで、食の安全性を高めるためには、使用できるもののみをピックアップする方が確実です。
色素を含む添加物に関しても、世界的にポジティブリストが主流になってきています。
ですので、海外OK、日本NGの色素は、なかなかわかりづらいのです。
これらNG色素は、輸入時の申請によりチェックされ、使用されている場合は食品としての輸入ができません。(ときどき申請に不備があって、全品回収騒ぎになることがあります。)
要は、国によって認可されている色素が違うんですよね。
理由はわからないのですが、見解の相違なのかな?と思います。
シュガークラフトはイギリスが発祥のため、イギリスの色素を使うことがとても多いです。
イギリスの色素って、ニュアンスのある綺麗な色が多いんですよね。
ところが、イギリスで(EU共通のリストに拠ると)汎用性の高い色素は、日本ではNGなものが多い。
そうすると、これらはどれも食品には使えない!という訳です。
そのため、イギリスの色素は『手芸用』として輸入されています。
厳密に言うと、シュガークラフトだって食品なので使えないわけです。
なので私はほぼ全て、日本でも認可されている色素を使ってきました。
ダスティングで使うカラーダストだけは、国産のものがなかったので輸入品を使ってきましたが、一昨年、国産色素から
カラーダスト(ダスティングパウダー)を作ることに成功したので、今はそれも食用を使っています。
カラーダストについての詳細は、こちらをご覧くださいね。
さて、デコレーションの世界で多く使われている食用色素は、アメリカのウィルトン社のものではないかと思います。
皆様ご存じ、これね。笑
これは「8カラーセット」という基本色のセットです。
このほかにも、認可の取れているカラーがありますが(単体、もしくはセットで販売しています)、12色セットはNG色が入っていますので、食品には使えません。
12色セットは正規輸入ではないので認可が取れていません。
また、日本認可と同じ色名のものでも、中身の成分が違う場合があります。
ウィルトンカラーは発色も良く、きれいな色が付くので便利なのですが、自分の思うような色を出そうと思うと、案外難しい場合があります。
そこで、ウィルトンカラーを使って、一から色のお勉強をしてみましょう。
まずは、色についての知識、混色の知識などなど、知っておくと必ず役立つ基礎クラスです。
三原色を実際に混色して、カラーチャート(色見本)を作ります。
色見本用の台紙も、ご用意しました。
ウィルトンのそのままのカラーも、同様に色見本を作っておけば、カラーを選ぶときにとても便利。
そして、人気のくすみカラー(ニュアンスカラーともいいます)について作り方をマスターできるクラス。
こちらのクラスは、基礎クラスをご受講いただいた後に、受講が可能です。
というのは、色についての基本的な知識をお持ちいただいた上で、解説と色の組み立てをします。
この混色のセオリーを学べば、自分の欲しいカラーが自由自在に作れるようになりますよ〜。
実際には、ロイヤルアイシングを用いて、色見本を作っていきます。
使用するカラーは、3色+黒です。
この4色でベーシックカラーを、くすみカラーの混色には黒は使わず、3色のみですべての色を作ります。
黒を入れてくすませている方が多いと思いますが、黒を足すのと、くすませるのは根本的に違います。
その法則をきちんと覚えましょう。
マジックのように、どんなカラーも作れるようになりますよ。
◆このレッスンで学べること◆
<ベーシッククラス>
・色の三原色について(3種類の三原色を学びます)
・カラーホイールの使い方
・ウィルトンカラーにおける三原色と、ベースカラーの作り方
・基本色60色の色見本を作る
(混色テンプレートを使って一緒に作ります)
・食用色素についての知識
<ニュアンスカラークラス>
・ベーシッククラスで学んだ色の法則を使ってくすませ方をマスターする
・色の再現性を求める方法
・作りたい色をどのように構成するか
・実際に色見本を作る
(195色分のサンプル配合付き)
サンプルだけではなく、ご自分の望むカラーを無限に作れるようになります。
クラスは、ベーシック、ニュアンスカラー、別々にお申し込みいただけますが、ニュアンスカラークラスは、必ずベーシッククラスを受講後にお取りください。
基本的な色素の知識を学んだ上での講習になります。
色彩については、私よりもずっと深く知識をお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、食用色素については、普通の絵の具やWeb上のカラーなどの色彩と違った部分があります。
その点を踏まえた上での基礎クラスです。
日程・ご希望の日をご相談ください。
時間・2クラス 各・約120〜150分
講習料・ベーシッククラス 12,100円
ニュアンスカラークラス 12,100円
2クラス同時申し込み 24,200円 → 22,000円(2,200円OFF)
(いずれも税込)
いくつかご準備いただくツールがございます。
また、ロイヤルアイシングとウィルトンの8カラー+ブラックを、ご自身でご用意ください。
詳しくは、お申し込み後にお知らせいたします。
レッスンは、2クラスを午前・午後と1日でご受講いただくことも、2日間に分けていただくこともできます。
講習は、対面、ZOOMを使ったオンライン講習、どちらも可能です。。
オンラインの場合は、インターネットにアクセスできる環境(Wi-Fi)、端末とカメラをご用意ください。
また、お手元が映るカメラスタンドもあると便利です。
スマホでもご受講いただけますが、できればPCやタブレットなど、画面の大きい機器をお勧めします。
日程はリクエスト制になっています。
お気軽にご相談ください。
連続で時間を取れない場合は、2度に分けてのレッスンなどの調整もいたします。
メール、もしくはLINE公式アカウントでお申し込み後、お振込口座をご連絡いたします。
講習料のご入金を確認後、ご予約完了となります。
LINE公式アカウントは、こちらのボタンから。
@cde1693u で検索していただいても結構です。
お申込み方法とレッスン規約について、お知らせしています。
お申込み前にこちらを、必ず最後まで良くお読みください。 お申込みの時点で、ご了承いただいたものといたします。
カラーを自分のものにして、自在に操れるようになりましょう!
ご参加をお待ちしています。