県洋菓子協会主催のコンクールも、回を重ねて5回目になりました。
ああ、月日の経つのは早いよ…。
5年って、小学校に入学した子が最終学年になるんだよ。
なのに私にとっては、あっという間ってどういうこと? うーん、この調子だと多分、10年もすぐだね。
さて、今年はシュクルからは5人の生徒さんたちが出品しました。
みんなだんだん慣れてきて、自分でしっかりデザイン画を描いて来てくれるようになりました。
どんなものを作りたいか? 一番大事なのは、そのイメージです。
イメージがしっかりしている方が、絶対に作品がまとまります。これ、ホントだからね~。
では、今年の作品をご覧くださいね~。
順番はくじで決めました! 私が作って、私が引いたくじだけれどね(笑)。
写真は会場で撮ったものが多いので、バックがね。。。。
ちゃんと撮影とかして貰うべきかしらね?
最初は、ミキコちゃんの作品です。
ミキコちゃんは今年は仕事がとても忙しく、なかなか時間が取れませんでした。
でも、テーマは和風、お花はつまみ細工をモチーフにしたいと最初から決まっていて、そのイメージに沿ってデザインを考えました。
色味は、当初の予定よりちょっと洋風っぽく?なっちゃったかなあと言っていましたが、明るいベースは、若々しくて可愛らしいケーキになりました。
刺繍に見立てたパイピングや、中段のエクステンションは、とっても時間が掛かったはず…。
つまみ細工のお花も、花びら一枚一枚を四角くカットして、折りたたんでくっつけてと、大変だったと思います。
その努力を、神様はちゃんとみてくれたのかな。今回、銅賞をいただけました。
ユウコちゃんは、第1回目からずっと、皆勤賞で出品しています。
去年の11月にベビちゃんが生まれて、正直言って私は、今年は無理だろうなぁと思っていました。
でも、作る!という本人の意思で、ゆりかごをトップオーナメントにした、ユウコちゃんらしい可愛いケーキになりました。
乾燥中に、ゆりかごのケージがフニャフニャになってしまったり、搬入時にサイドのレースワークが一部壊れて会場で修理したりと、いろいろアクシデントもありましたが、無事に仕上がって良かったです。
小さい赤ちゃんがいての制作は、思っているよりずっと大変です。
まとまった時間もなかなか取れないでしょうし、目の離せない、手の掛かるベビちゃんがいながら、よく頑張りました。
続けることは大事ですからね。小さくてもいいから、来年もトライしようね~。
お次は、ユキコさんのケーキです。
雑誌に載っていたウエディングドレスがデザインソースです。
ドレスのスカート部分のパフのようなドレープと、流れるようなリボン飾り、そして何層にも重なったレースがインスピレーションモチーフになりました。
レース部分をどう表現するか、そしてドレスのシルエットラインをケーキにする方法に、かなり悩んでいましたが、その辺りはうまくまとまったかと思います。
とにかくフリルやドレープが多いので、ペーストを伸ばして伸ばして、フリルを付けてプリーツ寄せて貼って貼って、また伸ばして……の繰り返し。さんざんペーストを伸ばしました(笑)。
ユキコさんの色味はちょっと渋好みでして、今回もアクセントカラーは彼女らしいチョイスです。そこが個性ですね。
今回、銅賞を頂くことが出来ました。
続いて、アキコさんのケーキです。
水色とピンク!和風でステンシル!と決めてあって、ボディの色づけもカバリングも、おうちでひとりで頑張りました。
最初はお花はのせないと言っていたのですが、やっぱり淋しいので菊を作ることに。ところがね、この菊ってのは大変なんですよ。
花びらがやたらと多い上、細いのですぐに折れちゃう! これだけたくさんのせて、まだ余分に3つも作ってあったので、その苦労たるや大変なものです。
作っている途中で、本人曰く、なんか中華風?(笑)になってきたのですが、デザインとしては良くまとまっていると思います。
頑張った甲斐あって、銅賞をいただけました。
最後はアキちゃんのケーキです。さっきはアキコさん、これはアキちゃんね。ああ、ややこしい(笑)。
アキちゃんは今年は、きゃりーぱみゅぱみゅがテーマです。
きゃりーのなんかお人形みたいなのがソースだったのですが、最終的にはそのデザインとは全く違う、アキちゃん作きゃりーぱみゅぱみゅケーキが出来ました。うまく雰囲気が活かせたんじゃないかな?
トップのお花は最初、デージーの予定で作っていたのですが、途中でカーネーションに路線変更。
形としてはこちらの方が、収まりが良かったと思います。色味は、こうして写真で見ると、トップにもう少し黄色があっても良かったかなぁ。色の配分って難しいね。
でも、みていて楽しくなる、とっても可愛いケーキです。
アキちゃんも、銅賞をいただけました。
今年はみんなそれぞれに、イメージがしっかりしていたせいか、あまり迷いがなかったように思います。
途中で、最初の予定と違ったところはいろいろありましたが、迷走してということはなく、自分のイメージに従っての変更、という感じでした。
そういう意味では5人とも、オリジナルなものが出てきたし、まとめるのも非常にうまくなった!
指導する立場にいても、果たして充分にそれぞれの持つものをうまく引き出せているか、ちゃんと道筋を示せているか、反省すべきところは多々あります。
私自身がもっと勉強して、新しいものも取り入れて、感覚を養っていかなくてはなりません。
生徒さんたちに追いつき追い越されるのは嬉しいことですが、単純に喜んでいてはいけない、とも思っています。
一緒に切磋琢磨して、一歩でも進んで行かれるように頑張ります。
でもね、こうしてコンクールに挑戦することは、なかなか大変なことなのです。
それを頑張ってくれる子たちがたくさんいるなんて、本当に私は、なんていい生徒たちに恵まれているんでしょう。有り難いことです。
これからもまた、頑張ろうね。